トム長 【戦え!村人A!】 目覚めるとそこは草原だった… 4/14^19:50[編集] [レスをする] [最新順][古い順] アッシュ こんなところだし自由に書いたらいいさ なに、気にすることはない 5/10^09:28[編集] 漆蒼白 すればいいじゃないか! 失敗を恐れるな! 5/10^08:28[編集] ザーク ご勝手に 5/10^08:28[編集] トム長 これBLにするつもりで書いてたけど本当にBLにしてしまっていいものか迷ってる 5/10^01:30[編集] トム長 しかしアンドレは剣を抜けなかった!(描写めんどう) 観客はしんと静まり返る。アンドレは顔を赤くさせて県の柄を握っているが一向にそれが動く気配はなかった。 ちらりと隣を見ると、泣きそうな顔で少年はまだアンドレを見つめていた。周りを囲っていた人々はちらほらとアンドレに背を向け始める。 あれだけ盛り上がっていたのに…。 少年はぎゅっと拳を握りしめて俯いた。 その姿を見て俺ができるのは一つだけだった。 「少年、ヘアピン借りるよ」 「…っ、え?」 少年の左耳の上あたりに刺さっていたヘアピンを抜き去り、そう声をかけて俺はアンドレの元へ近寄る。剣のそばにしゃがんで刃が突き刺さる地面を見やると、見る限りは抜けそうであった。 「おい、お前…何を…」 突如俺が現れたことに戸惑うアンドレを他所に、ヘアピンを隙間へと突っ込む。刃とこすれて嫌な音が鳴って思わず顔をしかめたが、何度も動かす内に引っかかるところを見つけた。 「石が挟まってる…?」 ヘアピンを利用してどうにか石を外す。これで少しは抜きやすくなったかもしれない。確認のために立ち上がって何気無く剣の柄に手をかけた。 でも多分奥の方が何かもっとでかい石に阻ま、 するり 「あれ?」 ほんの確認のつもりで引いた剣は予想外に軽く、あっさりと地から離れた。 「抜けちゃった」 すぐ隣を見やると、アンドレはぽかんと間抜けに口を開いていた。 4/15^00:49[編集] トム長 少年に水を強請るのは諦めて俺もアンドレを見つめた。大体そうだよ、これ夢なんだった。水飲まなくたって死にやしない。 周りから野次が飛ばされる中、アンドレは精神統一でもしているのか、目を閉じている。 少年が言っていたように傍目から見ても無駄のない体つきをしていて、よく鍛えてるだろうことが伺えた。 「確かに強そうだな〜」 「強そう、じゃなくて強いの!」 俺の小さな呟きにも目ざとく反応する少年に苦笑し、剣へと視線を移した。 地べたに斜めに突き刺さる剣はそれほど深く刺さっているようには見えない。正直何でこれほど盛り上がっているのか不思議で仕方なかったが、まあ大事なものなんだろうな。 ついにアンドレが動き出した。 4/15^00:21[編集] トム長 「うわ、いってえ…わ、ちょっ、ぎゃあっ!いっ……あーくそっ!」 咄嗟に手をついて顔面強打は免れたが、手を踏まれたり押しつぶされたり、このままではもみくちゃになって足蹴にされて終わりそうだ。人混みの中に留まることだけは避けたくて、渋々俺はおじさんが言っていたように一応最前列を目指すことにした。 押しつ押されつ足と足の間を無理やり抜けて、ようやく顔が人混みの外に出ると、ぽっかりと空いた空間にたどり着いた。しゃがんでいる10歳かそこらの少年の隣に這い出る。 夢の割りに痛覚がしっかりしてるもんだなと思いながら手のひらの砂を払い顔を上げると、輪の真ん中にあったのは地に刺さる剣と、一人の青年だった。 「なあ、あれって何の人なの?あの剣は何?」 思わず隣の少年に話しかけると、驚いた顔でこちらを振り向いた。 「アンタ、アンドレさんのこと知らないの?」 「アンドレ?」 「カムチャツの王子だよ!生まれたばっかの赤ちゃんだって知ってるよ!大丈夫?」 年下に心配されちゃったよ。流石に赤ちゃんは知らないだろうと思ったが、面倒な話になるのも嫌だったので、あーそうだったーと話を合わせておいた。 少年は胡散臭そうに俺を見ていたが、そんなことなどどうでもいいと思ったのかすぐに視線をアンドレに戻した。 「おれさ、アンドレさんなら絶対ミジョウの剣抜けると思うんだよ!だって王子様だよ?しかもすっごい強いし!」 「ミジョウの剣?あ、そういや少年、水ない…」 「み じょ う !ミジュナって…アンタ発音悪いなあ」 「いや、ミジョウじゃなくて今俺ミジュ…水の話を…」 「ミジョウだってば!」 「…すいません」 4/14^23:28[編集] トム長 うわキャッシュ削除したら書きかけのタブ消えた、泣いた 4/14^23:02[編集] トム長 「はあ、はあ、…は、……つか、れた…」 俺の決死の思いが天に伝わったのか、死に物狂いで走り続ける内にやつを撒いていたようだった。 鉄の味に顔をしかめながらよろよろと歩いていると、どこをどう走ってきたのかいつの間にか市街地にでていたらしい。夢だしな、突然場面が変わるのはお手の物だもんな。 ゼイゼイと肩で息をしながら水を求めて歩いていると広場に出た。 「…っ、は、みず…水をくださ……」 「きゃあ!」 ベンチに腰掛ける若い女性に目をつけ近寄って行くと、慌てたように短く悲鳴を上げ、立ち去ってしまった。何でだよ…。そんな、俺が不審者みたいな扱い…すごいヘコむんですけど…。 しかし落ち込む余裕もないくらい喉がやばい。仕方なく視線を彷徨わせると少し離れた場所に何やら人集りができているのが見えた。 何かを囲んで輪になっているらしい。一番外側で見物しているおじさんがリュックを背負っているのを見て、水分を持っていそうだと思い声をかける。 「あの、すいません…み、水を…」 「おお?ミジョウ?今まだ…お?おいおいおい、寝起きかい?その格好はねえだろうよ」 「えっ…ああ!」 言われて見れば俺は寝巻きにしていたハーフパンツとタンクトップの状態で、周りに比べて随分浮いていた。 途端に恥ずかしくなった俺を男は笑って、人混みの中に引き寄せた。 「まあ解るぜ、坊主!なんたってミジョウの剣が抜けるかもしれねーんだもんな!そりゃ急ぐわな!」 「み、ミジョウ?いや、俺は水を…」 「よし坊主!こっから潜り込みな!運良きゃ前列までいけるぜ!」 「ちょ、うわあ!?」 人の話を聞かない男はそう言って俺の背中にまわると前触れもなくどんと一突きし、俺は顔面から人の群れの中に突っ込んだのだった。 4/14^22:25[編集] トム長 「うっわ!うっわ、何!って、あっつーー!!」 慌ててまぶたを開きゴシゴシとそこを拭えば、ぬるついたものが手に触れると同時にまたカッとした熱さが襲った。 熱いっていうか、何だろう、焼ける!焼けるような痛みってやつ!? 「何これちょっと、夢のくせに…ってうわあああ!?」 熱さに気を取られて目の前のものを無視していた俺は、眼前に迫る影によって我に返ると同時に咄嗟に身をかわした。 ごろんと横に転がり、今まで俺のいた場所を見やると、先程のつるつるしたアレがべちゃりと潰れている。 「わ、まだこいついたのか…あ?」 目玉と口がスライム状の物体の中をゆらゆらと移動し、表面に浮かび上がってきた。ギョロリと視線を彷徨わせ、俺を捉える。 半開きの口から体液が流れてきて、たらりと地に落ちたかと思ったらそこにあった草は溶け出していた。 「え……えっ…?」 もしかして、もしかすると今もなお皮膚をチリチリとした痛みが襲ってるのは、こいつの体液のせい? ぱちぱちと瞬きを繰り返し、そいつと俺は見つめ合う。 どうしたらいいかなんて、そんなの一択じゃないか? 「うぎゃああああああ!!!!」 よろめきながら立ち上がって走り出した俺の後ろから、ピギー!とかいかにも小者っぽい鳴き声がついてくる。ヒイイイイ! 小者だけど!多分小者なんだろうけど!あんなの無理に決まってるじゃん! おい俺の夢!俺にはなんか能力ないの!?いつもならなんとなく飛べるかも、とか突拍子もないことがいきなり頭に浮かんでそれが意外と実行に移せたりするのに、今日に限ってなんにも浮かばない! 「だあれかあああーーー!!たすけてえええ!!!」 雲もない晴天の下、俺の叫び声が虚しく響いた。 4/14^20:49[編集] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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