ルーク 【無題(未決定)】 タイトル迷子 11/26^12:06[編集] [レスをする] [最新順][古い順] ルーク 地上で最も早く月明かりを浴びる鉄塔の上で、影が一つ揺らぐ。叩きつけられる寒風に目を細め、眼科に広がる鉄の森を見やる。下には高層ビルが建ち並び、各所にモノレールが散見される。深夜だというのに多くの人々が飲み、騒ぎ、出歩いている。街には多くの光が灯っている。季節からしてクリスマスイルミネーションだろう。 「全く、無粋だねぇ」 月を仰ぎ見て影はポツリと呟く。咥えた煙草を手に取り、ゆっくりと煙を吐き出す。 地平線へ目を移せば、遠くに大海原が広がっている。しかし、眼前の強烈な光の影響で波の揺れの輪郭一つ見えはしない。 「月もこんなに丸いのに」 ため息混じりに出た言葉は夜の帳へ消える。 もう一つため息を吐き、煙草を咥え直す。 「さて、営業しますか」 気を入れ直し、影は鉄塔から身を躍らせた。 11/26^12:08[編集] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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