わが友に贈る

2018年11月8日(木)
【自分は大丈夫 が落とし穴】
小学校の運動会。張り切ってリレーを走り、激しく転ぶ保護者の姿を見掛けたことがある。けがを招く転倒の理由は、イメージする走りと現実とのギャップ、それに「自分は運動神経がよい」「体力がある」という過信だそうだ。特に、若い頃にスポーツをしていた人ほど転びやすいとも。
 「自分は大丈夫」との思い込みが落とし穴になる。それは運動に限らない。
 「『なぜみんなだまされるのかしら』と話していたのに、いざ助けを求められたら、息子かどうか疑うことなく、お金を渡してしまった」とは、実際に詐欺被害に遭った人の声。内閣府が行った調査でも、回答者の約81%が「自分は被害にあわないと思う」と答えている(「特殊詐欺に関する世論調査」)。
 特に年々手口が巧妙化しているのが、振り込め詐欺。法務省の名をかたるはがきによる架空請求や、警察官や銀行協会と名乗る人物からの電話で「あなたのクレジットカードが悪用されている」と言われ、待ち合わせ場所でカードを渡し、暗証番号も教えてしまったなど、全国で被害が後を絶たない。
 これらに共通しているのが、「今すぐお金を用意しなければ」などと言って、被害者をせかせ、考える時間を与えないということだ。突然の非常事態――誰しもが冷静さを失ってしまうのは当然だろう。では、どのような心構えが必要か。
 社会心理学者の西田公昭氏は、詐欺には「トラブルに巻き込まれている」あるいは「もうかる」と思わせる、どちらかのパターンが多いと指摘する。お金の話が出たら、すぐに一人で決断せず、誰かに相談する、もしくは、30分でもいいから少し時間をおくことで、かなりの詐欺被害を防げると訴えている。
 先日、70代女性のもとに孫と名乗る男から「店で小切手が入ったかばんを盗まれた」との電話が。しかし、女性は特殊詐欺だと見破ることができた。電話の際は必ず名前を言うのが、“家族のルール”になっていた。普段から家族間でよく話したり、情報を共有したりすることも被害防止につながる。
 単身の高齢者は特に、留守番電話にするほか、日頃から何でも相談できる近所付き合いを築いておきたい。周囲からの声掛けも、異常に気付くきっかけになる。
 年末年始が近づくにつれ、慌ただしくなる。強き祈りと聡明な知恵で魔を魔と見破り、本年の総仕上げを絶対無事故で勝ち飾っていきたい。

11/8^22:47
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