一剣

2019年10月10日(木)
【NO TITLE】
 2年前、岩手・久慈市内の小学校で行われた「東北希望コンサート」でのこと。23人の全校児童を前に、日本が誇るオペラ歌手の佐藤しのぶさんが歌った。一人一人を見つめ、優しくほほ笑み掛けると、緊張気味だった子どもたちは、すぐ笑顔に▼数曲を歌った後、ある歌の前奏が流れると、彼女の表情が引き締まった。反戦と核兵器廃絶を訴える曲「リメンバー」である。印象的だったのは、歌と共に始まる「手話」だった▼彼女と一緒に手話を考えた通訳者は「彼女の“平和への執念”に圧倒されました」と振り返る。言葉の意味と手話の表現を吟味し、決して妥協しない。マイクや衣装で手が隠れないよう工夫し、陰で練習を重ねた。間奏では「私は信じています」「皆で手を結ぼう」等と手話で伝えた▼池田先生は「平和だから文化運動をするのではない。平和のために文化運動を断行するのだ」と。この理念のまま、文化運動を推進する民音に、佐藤さんは深い理解と賛同を示し、自らも行動し続けた▼先日の訃報に接し、彼女の言葉を思い出す。「命には限りがありますが、歌には限りがありません」。「リメンバー」は今、合唱曲としても各地で歌われている。彼女の平和への情熱は、美しい旋律と共に、人々の心に響き続ける。

10/10^05:57
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