一剣

2021年9月15日(水)
【NO TITLE】
広島県安芸高田市の稲作農家の壮年が語っていた。「あと2週間で稲刈りだった。でも収穫は無理でしょう」。田んぼに土砂が流入し、稲が根元から折れてしまった。手塩にかけた作物を、先月の豪雨は奪い去った。憤りや悔しさは察するに余りある▼古代、稲の収穫量を量る単位は「束」が用いられた。刈り取った稲を1束、2束と数えたそうだ。家屋の床下などに立てる短い柱は、同じ漢字で「束」と読む。日本の“食”と“住”を縁の下で支えてきたのは同じ言葉だった▼同市に住む女性部員は、田んぼと自宅が土砂に襲われた。途方に暮れていた時、壮年・男子部有志による「かたし隊」が駆け付けてくれた▼“縁の下”に潜り、必死で土砂をかき出す彼らには一つの共通点があった。それは「苦境の渦中にあること」。家族の大病、会社の経営難、学業の断念……。大変な時でも、否、大変な時だからこそ、“被災者のために!”と行動を起こしたのだ▼試練と戦う人は、苦しむ人の心が分かる。かたし隊の作業は“束の間”だったかもしれない。だが、苦楽を分かち合おうとする友の力が“結束”すれば、復興への大きな力となる。被災者が“人生の実りの時”を迎えるまで、励ましを送り続けたい。

9/15^06:12
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