1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 ごめなさい… アナタから来る恋文も既に何通目？ 郵便配達員の乗った自転車の音が家の前で止まり、ポストに手紙だろう…モノが落とされる音が響くたび 僕は僅かに肩をゆらす… その音さえも、僕には既に恐ろしいものなのです… ごめんなさい… 僕が求めたのは本当に愛なのでしょうか？ ごめんなさい… 逃げられたら追い、追われれば逃げる… もしも、あなたが僕に気付いて逃げるのならば 僕は… …二度とアナタを追うことは無いのでしょう… まわりのモノの様に僕は上手くは立ち回れず 不器用で滑稽な僕…… それでも僕はアナタが離れて行くことを、とても恐れる… なんという喜劇 周りの視線に 晒され、曝され… 僕にはどうしても、それが恐ろしくて堪らないのです。 発狂さえしてしまえば、楽になれるのでしょうか？ やはり…僕は…。 アナタが僕を求めるならば、僕はアナタを愛しましょう。 (それは、アナタを巻き込んだ僕の最も許されない罪だから？) アナタが僕と共に この世を去ると言うたとて… (はたして、僕にその勇気があるのだろうか？) アナタが僕を否定すれば、 (僕は泣いてしまうのだろうか？) わからない… 分からない 解らない 判らない ─ワカラナイ─ とらえたのは僕 とらわれたのはアナタ でも 僕もアナタにとらわれた…？ じゃあ、とらえたのは 誰? ごめんなさい… ごめんなさい… そして、僕はまたアナタから届いた恋文に筆を走らす… ──アナタヲ永遠ニ愛シテル── と あぁ、神様。 どうかこの醜く穢い僕を── 救いも要らない 助けてくれなくてもいい どうか、 僕を… ───消して下さい 優しい『アナタ』を傷付けてしまう前に さようなら。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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