2015年01月04日(日)
【母が旅立ちました】
昨日、母が旅立ちました。
あっという間でした。
午前中病院に行った義姉から、母が酸素を鼻に付けていて苦しそうと言うメールが入りました。
私は仕事を中断して、娘と病院に急ぎました。
私が1時頃病院に着くと、確かに母は具合が悪そうでしたが、来た年賀状を見せると一生懸命見ていました。
そして、食事があまり取れていないので点滴を打つことにしましたが、
浮腫んでいるためルートがなかなか取れず、点滴の針を刺すまでに４０分以上もかかってしまいました。
その後、心電図や血圧、血液検査などもしましたが特に異常なしでした。
ただ少し脱水症状が出ているので、利尿剤は止めることにしました。
私が腹水が気になると言ったら、まだ抜くほどでもないし、そんなに心配するほどでもないとのこと。
問題の肝臓の腫瘍も、それほど悪さをしている様子もなく、驚くことに肝機能の数値はほとんど正常値でした。
先生も、一体何が母を苦しめているのか良く分からず、今すぐどうなると言う問題点もないとお話されました。
しかし、その後、３時過ぎ頃から胃が痛いと言い出しました。
ここの所、口が渇くと言っては氷を食べていたからお腹が冷えたのかもと母は言っていました。
３時半頃、更に胃か鳩尾の辺りが痛いと言うので、看護士に痛み止めの錠剤を貰って飲みました。
しかし、痛みがなかなか引かず、我慢が出来ないと言うので、更に強い薬を点滴して貰いました。
それを打ったら１０分程で痛みは治まりましたが、しばらくすると呼吸が荒くなって来ました。
その時、母は私に「死ぬ前みたい
」と言ったので、私は、そんな事ないよ、大丈夫だよ、と言いました。
それが母との最後の会話になりました。
看護師がタンをチューブで取ったりしても呼吸は苦しそうでした。
その後、息も荒いので、個室に移る事になりました。
下顎呼吸が始まり、私はもう無理なのかも・・・と少し諦め始めました。
看護師に、朝まで持ちますか？と聞いたら、分かりませんと。
でも、２４時間はもたないと思いますと言われ、私も覚悟を決めました。
意外に私は冷静で、もうこのままこれ以上苦しまずに逝ってくれればと思い、ずっと母の手を握っていました。
急にお腹をすかせて一人で待っているアンが気になり、
その事を看護師に告げると、行くなら今が良いと言ってくれたので、
車で急いで帰り、アンにご飯を上げてまた病院へトンボ返りしました。
８時過ぎ頃、家族全員が揃い、みんなで母を見守りました。
ケンカをしていた兄とも、ケンカをしている場合ではなくなりました。
母が、そうさせてくれているような気がしました。
それから少しずつ呼吸がゆっくりなり、前より弱々しくはなりましたが、
見た目はそれほど苦しそうでもなくなりました。
しかし、少しずつ血圧や脈拍、呼吸数が減り、
その後、あっという間に呼吸が止まりました。
叔母が駆けつけましたが間に合いませんでした。
母は、兄や娘がお正月休みの後居なくなることをずっと気に掛けていたので
みんなが揃っているうちに逝きたかったのだと思います。
命日はみんながいつも揃うお正月休みにしたかったのだと。
そんな強い母の意志を感じました。
母は、この日を選んで死んでいったような気がしてなりません。
私もみんなが居てくれて、心強かったです。
私の本の出版を楽しみにしていたので間に合わなかった事と、
アンを抱っこしたいという母の願いが叶わなかったことは悔やまれますが仕方がありません。
今、もう一度母の声が聞きたいです。
母とまだまだいろんな話がしたいです。
母の卵焼きが食べたいです。
もう、二度と叶わないのですね。
本当に本当に悲しいです。
私にとって母は偉大でした。
母の存在は何よりも大きかったです。
私は母が喜ぶ顔を見るのが、私の喜びでした。
これから先、私はどうやって生きて行けば良いか途方に暮れています。
でも、素晴らしい友人たちが私の力になってくれています。
母が安心して天国へ行けるように笑顔で頑張ります。
時々泣いてしまいますが。
そして、いつかまた天国で母に会えると信じてます。
だからサヨナラは言いません。
お母さん、本当に有り難う。
お母さんの娘で幸せでした。
お母さんの娘に生まれて本当に良かったよ。
いつまでも見守っていてね。
23:40
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